成長期と云うことでか、中学に入って一年で8キロ太りました。はじめは何とも思いませんでした。けれどある日、二年生の教室で、話したこともない男子から、憧れの目を向けられていることを知りました。私は周りより勉強に熱心だったからです。急に中太りしていることや、友達が少ないことが、恥ずかしくなりました。その男子の前で、完璧な憧れの対象になりたがる気持ちが、嘔吐を実行させました。
そして私の学校生活は反転しました。苦しかったです。家で吐いて吐いて、学校へ通えば、緊張して、授業どころじゃありませんでした。精神状態は最悪、人は私に寄りつかなくなりました。それからなんとか進学校へ入りましたが、授業が苦痛で、不登校になり、吐いて食べて吐いて、過食前の43キロから56キロになっています。完璧って何だろう。頭がよくて、足が細くて、明るくて、友達が多くて、ひとりでもいいから男子の視線を集めること。私の中での始めは小さかった理想が、増幅しつづけ、追い詰め、「普通」を壊しました。
過食より拒食の方がよかっただなんて、ひどいことを思ったこともあります。本当に美しいのは、自分を大切にできる人なんでしょう。私にとっての過食、嘔吐は、単なる「甘え」でした。誰かに見てほしかった、憧れてほしかった、人目ばかり気にする私は、つまらない奴です。けれど、自分が自分を不幸にするのならば、自分を幸福にするのも自分だと思うんです。誰も治してくれない。吐くことを咎められるだけ。自分をちゃんと見つめて、人から愛されたいならば、今のありのままの自分を愛さなくちゃならない。だから、ダイエットをしたい、している方に、自分を好きになるためのダイエットをして欲しいと思います。私もがんばります。長々とごめんなさい。読んでくれてありがとうございます。
(ゆう/女/--歳)