- 他 人1 -

大都会の見知らぬ人


ある日ある事情から、N.Yのど真ん中で、お金もなく寝る所もなく過ごした。

その朝、通りかかりの見知らぬ人がただ一言「Be all right, my friend!」と声をかけてくれた。

冷たい街で出会ったそんな形の優しさが、見失っていた立ち上がる力を思い出させてくれた。BE ALL RIGHT MY FRIENDS(応援しています)!

(wild-moon/男/32歳)

モドル

痛いくらいの善意


8年位まえ、私は雨が降りはじめた下り坂で、自転車のブレーキがきかなくなりました。そのまま滑ってしまって、一時停止して出てきた車と道路の間に自転車ごとはさまれました。

何とか引きずり出してもらった私はヘタリ込んでいました。するとその車の方が病院まで乗せてくれ、親がくるまで傍にいてくれました。名前をうかがっても「よかったね」とだけ言って立ちさられました。

警察には私が悪いと説明をしても、結局その車がいけないことになりました。申し訳なさとともに、私を助けてくれたその純粋な善意を思うと、いまでも泣きそうになります。

(me/女/26歳)

モドル

妊娠中に


妊娠中、毎日バスで通勤をしていましたが、いつも満員で座れませんでした。バスはスゴク揺れるので、お腹が大きくなるにつれて、毎日がしんどくなりました。

でも誰も席を譲ってくれたことはありませんでした。そんなある日、1人の女性が「どうぞ・・・」と、するとすかさず他の男性も「私が・・・」と席を譲ってくれました。

毎日しんどくて、みんな冷たいなぁと思っていた頃だったので、思いがけず席を譲ってくれた2人にスゴク感激しました。私もさりげなく人に優しくできる、そんな人になりたいなと思いました。

(ルナルナ/女/28歳)

モドル

くさった畳


学生のとき、おじいさんとおばあさん夫婦がいとなむ古びた下宿に住んでいた。

1年たってから、小綺麗なワンルームへうつることにした。引越しの当日、万年床をあげてびっくり。畳が完璧にくさっていたのだ。

しぶしぶ事情を告げにいくと、老夫婦はこう言った。「そのまま黙っていくこともできたのに、ありがとうね、あんたはいいこだね」と。このふたりには、いつまでも幸せでいてほしいと心から願った。

(教師/男/31歳)

モドル

暴走族が


最近おこった出来事です。あの日は土曜日でした。私は急に具合が悪くなって、地下鉄のホームで座りこんでいました。周りの人は見て見ぬふりという感じでした。

私は本当に気持ちが悪くて下をむいていました。するといきなり肩をたたかれて、顔をあげると特攻服を着た15〜17歳くらいの綺麗な女の子が「具合悪いのか?」と聞いてきました。

私はビックリして無言だったけれど、その人たちは私を家の近くの駅まで送ってくれました。暴走族をやっていても、心が綺麗な人はたくさんいるんだなと思いました。背中に「龍鬼桜」って刺繍。何て読むんだろう。

(一般人/女/16歳)

モドル

シルバーシート


電車で席を譲っている人を見ました。しかし相手のオバサンは「そんな年でもないし私は平気よ。だからなんなの?」と突っぱねました。

普通はそう言われたら、その場の雰囲気も、せっかく譲ったひとも気分が悪くなるだろうなと思いました。

しかしその人は、オバサンに失礼でしたと謝ってその場をおさめました。なんて素晴らしい人なんだろうと思い、今でも忘れることができません。

(やまごん/男/23歳)

モドル

病気のおかげで


私は小さい頃から心臓の病気があります。そのせいで時々意識を失い倒れてしまいます。

引越も多くて、いろいろな場所で倒れてきましたが、しらんぷりされたことはありません。必ず誰かが家で休ませてくれたり、救急車を呼んでくれたりしました。

若い子も、おじさんも、おばさんも。テレビでは悪いニュースばかりだけど、やさしい人は本当に世の中にたくさんいます。

(高菜ご飯/女/29歳)

モドル

イギリスの紳士


もう4年も前の、友達と私の1週間のイギリス旅行でのことです。帰るために着いた駅には階段しかなくて、重いスーツケースを運べないでいました。

すると中年の男性が私達に何かを言い、いきなりスーツケースを運び出したのです。行き交う人でいっぱいにも関わらず、その男性は私達を助けてくれたのでした。そしてお礼を言う間もなく、すぐに去って行ってしまいました。

ずっとそのことが気になっています。顔ももうあまり覚えていないけれど、会えたらこう言いたいです。Thank you so much for carrying our luggage.

(ANN/女/21歳)

モドル

あめ


2年程前のことです。転職したものの新しい職場になかなか慣れる事ができず、住まいも地理のよく分からない場所にありました。私は胃腸が丈夫なほうではありませんので、連日の残業と寝不足で食事もしっかり取れず、かなりまいっていました。

ある日、地下鉄で帰宅しようとしてホームのベンチに座っていると、見知らぬお婆さんが飴をくれました。その時の私の顔色がよほど悪かったのか「頑張ってね」と言われました。

結局体調を崩して退職しましたが、今でもあのお婆さんの優しさは忘れません。

(sim/男/26歳)

モドル

笑顔


私が高校生の頃の話です。不注意から転んでケガをしました。病院でレントゲンを撮ると、なんと足にヒビが入っていました。

車椅子に乗せられ、「これからしばらく大変だなぁ…」と暗い顔をしていたら、同じように車椅子に乗ったおばあさんが通りかかりました。

するとそのおばあさんは、私にニッコリと微笑みかけてくれたのです。おばあさんには両足がありませんでした。こういう方が本当に幸せな方なのだと、その時感じました。

(チャコ/女/39歳)

モドル


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