20枚の百円玉
お兄ちゃんは無職で全然お金を持っていなかったので、私は借りる気は全くありませんでした。ただ話を聞いてもらいたかったのです。話し終わるとお兄ちゃんは隣の部屋から何かを持ってきて、私に差し出しました。
受け取ると20枚の百円玉でした。そして「これで何日かは大丈夫でしょ」と言ってくれた。それから「俺がなんとかしてあげる」と仕事を始めてくれました。お兄ちゃん、ありがと。
(黒猫/女/22歳歳)
笑顔
車椅子に乗せられ、「これからしばらく大変だなぁ…」と暗い顔をしていたら、同じように車椅子に乗ったおばあさんが通りかかりました。
するとそのおばあさんは、私にニッコリと微笑みかけてくれたのです。おばあさんには両足がありませんでした。こういう方が本当に幸せな方なのだと、その時感じました。
(チャコ/女/39歳)
係長
けれども係長からは、「もうするなよ」の優しい一言だけだった。その係長の一言が効いた。
今思うと怒鳴った上司が、係長に慰めるように言ってくれていたのかな。本当にありがとうございます。
(みどり/女/32歳)
手
ある日の朝礼後、彼女が皆の見ていないところで自分の握りこぶしを出して「力いっぱい握ってストレス発散していいよ」と言ってくれました。
ストレスのはけ口を見つけられず壊れそうになっていた私は、彼女の優しさに救われてもうちょっと仕事を頑張ってみようと思いました。私も人の気持ちがわかる優しい人間でありたいです。
(にゃほ/女/24歳)
おしゃべり
ところがある時、母が集金に行っていたお宅の息子さんが「亡くなった母が大変お世話になりました。」と挨拶にこられた。以前は同居されていたが、嫁と姑の仲があまりよくなかったのか、別居されて高齢のお母さんはひとり暮らしだった。
「母からよく聞いていました。〇〇さんはいつも私の話を聞いてくださると、とても喜んで話していました。」お母さん、おしゃべりも役に立ってよかったね。
(non/女/39歳)