メール友達
昔から生理痛が重く、医師に「妊娠」を勧められていた私。彼は、体の弱い私をすべて受け止めてやる…そう言って結婚を約束してくれ、そして1ヶ月後に妊娠しました。しかし、彼は去ってしまいました。私は中絶と死を考えました。
そんな時、新しいメル友に出会いました。その人は中絶費用を半分出してくれ、面会時間はずっとそばにいて支えてくれました。見知らぬ男の子供を中絶したのに…。今その人は私の旦那様。今生きているのは、旦那のおかげです。
(さるびあ/女/24歳)
おばあちゃんのクリスマス
祖母はその小さな家でひとりで、小さなツリーを飾って息子や娘や孫の僕たちが遊びにくるのを待っていたのだ。
僕は仕事が忙しいからと祖母には全然会おうとはしていなかった。そのツリーを見つけて「おばあちゃんゴメンね、おばあちゃんゴメンね…」と僕は涙が止まらなかった。
(作家/男/30歳)
反抗期
でも私が具合を悪くして寝込んでいた時、「お母さんが寝てるんだから静かにして!」と姉と弟に言っていたのが聞こえた。私に気づかれないように、何度も何度も様子を見に来てくれた(気づいていたけれど知らない振りをしていました)。
勉強はできないけれど、人としての心はちゃんと伸びてるのかなと思えて嬉しかった。ありがとう。
(うさこ/女/39歳)
おしゃべり
ところがある時、母が集金に行っていたお宅の息子さんが「亡くなった母が大変お世話になりました。」と挨拶にこられた。以前は同居されていたが、嫁と姑の仲があまりよくなかったのか、別居されて高齢のお母さんはひとり暮らしだった。
「母からよく聞いていました。〇〇さんはいつも私の話を聞いてくださると、とても喜んで話していました。」お母さん、おしゃべりも役に立ってよかったね。
(non/女/39歳)
20枚の百円玉
お兄ちゃんは無職で全然お金を持っていなかったので、私は借りる気は全くありませんでした。ただ話を聞いてもらいたかったのです。話し終わるとお兄ちゃんは隣の部屋から何かを持ってきて、私に差し出しました。
受け取ると20枚の百円玉でした。そして「これで何日かは大丈夫でしょ」と言ってくれた。それから「俺がなんとかしてあげる」と仕事を始めてくれました。お兄ちゃん、ありがと。
(黒猫/女/22歳)