- 子 供1 -

真夜中のうんち


ふたり目の子がおなかにいるとき、体調の悪い状態がながくつづきました。うえの子はまだ2才でトイレもひとりではままなりませんでした。

ある晩の真夜中、となりでゴソゴソ音がするので灯りをつけると、その子がお布団をかぶって眠ろうとしていました。

どうしたの?と聞くと「お母さんがかわいそうだから、ぼくひとりでうんちをしてきた」と言いました。それからは決して私に、トイレに行きたいとは言いませんでした。

(二児の母/女/37歳)

モドル

掃除してくれてありがとう


私がスーパーでアルバイトをしていたときのことです。私はお惣菜売り場を掃除していました。すると買い物カートに乗っている小さな子供に突然、「掃除してくれてありがとっ!」と言われました。

その子はお母さんに押されて、そのまま私の前を去っていきました。私はビックリしすぎて、呆然としていました。その小さな男の子はお母さんに言われたわけでもないのに、ごく自然に私に感謝をしてくれました。

私はその子のおかげてバイトの疲れもふっとび、とても爽やかな気持ちになりました。

(凛子/女/21歳)

モドル

天使の笑顔


更年期障害などで心身ともにふさぎこみがちな私。こんなにつらいのならいっそ死んでしまいたい、そう思うほどの毎日でした。

ある日のスーパーで、私のそばをバギーにのせられた7〜8ヶ月くらいの赤ちゃんが通りました。なぜか目があいずっと私を見つめています。

ギスギスした私の顔をみて泣いちゃうんだろうな、そう思った瞬間、その子は天使のような笑顔を私にくれました。私はなぜか涙が出ました。そして元気が出ました。赤ちゃん、ありがとう。

(えりさ/女/50歳)

モドル

実はやさしかった


私は小学生のころ、なぜか尿意がコントロールできませんでした。小学3年生の時は音楽室でおもらしをしてしまいました。もちろん男子にからかわれたのは言うまでもありません。

小学5年生のある日、掃除の時にぎりぎりまで我慢していました。そしてとうとう我慢できなくなりトイレへ行きました。でもトイレの戸を開けた瞬間に漏らしてしまいました。トイレ掃除をしていたのは、当時反抗的な感じの隣のクラスの女の子二人組でした。

絶望感で茫然としていた私を見た片方の子が、私をさっとトイレに入れて見られないようにしてくれました。廊下に残ったおしっこの水溜りも素早く拭いてくれました。ものすごく意外でした。今でも思い出すと胸がつまります。

(makiko/女/25歳)

モドル

小さな紳士


真夏の午後、私が電車に乗り込んだ瞬間、彼は間髪をいれずに立ちあがると、どうぞと席を譲る手ぶりをした。

どう見ても小学1〜2年生の彼は、遠慮する私を座らせるだけのパワーを持っていた。ねぇ?アナタは一人で乗ってるの?コクッと頷くと照れたように窓の外を見る。

乗り換えの際に私が「本当にありがとう」と言うと、小さな紳士はニッコリ微笑んで手を振ってくれた。

(凜/女/27歳)

モドル

思い込み


女手ひとつで育てた長男も中学1年生になった。2つの仕事の掛け持ちで、あまりかまってやれない。今まさに反抗期と思春期でむずかしい年齢だ。

わざと叱られようとしてみたり、寂しさを反抗にすりかえている気がする。母親の知らないところでとんでもない事をしているんじゃないか?いらぬ心配をする毎日。

ある日曜の朝「俺がやったるわ」と、レンジ台の掃除をしてくれた。照れくさそうに親孝行をするわが子を目の前に、思わずうれし泣きをしてしまった。これからはもっと子供の事を信じてやろうと反省した。

(あさこ/女/39歳)

モドル

心の支え


3歳の娘は最近おしゃべりが上手になり、同時にわがままにもなってきました。娘のイタズラに毎日怒ってばかりのある日、怒っている自分が情けなくなって、涙が出てしまいました。

その様子を見ていた娘が「どうしたの?トントンしてあげる」と小さな体で私を抱きしめ、背中をトントンとしてくれたのです。

これは娘が泣いたときに私がいつもしてあげることなのですが、今度は私がそれをしてもらって嬉し涙が出てしまいました。

(ママコ/女/32歳)

モドル

私がギャルの時


高校2年生の時、眼科へ行くとたまたま隣に3歳くらいの男の子がスーパーボールで遊んでいました。私は暇なのでそのボールを借りて「右と左、どっちの手にあるでしょう?」と遊んでいました。

すると私が帰るとき「すみません」と若い女性に呼ばれました。そして「さっきこの子を遊んで下さったらしくて、ありがとうございました。」と言われました。

私は、その男の子がちゃんとお母さんに報告したことと、そして暇つぶしでしたことにわざわざお礼を言われたことに、すごく胸が熱くなりました。あの子はもう小学生かな、元気にしてるかな。

(まる/女/19歳)

モドル

世の中はそんなもの


ある日私は近くの商店街に買い物へ行きました。その日はとても風が強くて、店から出ると私の自転車は倒れてカゴの荷物が散乱していました。

私は黙々と荷物を拾い集めていましたが、周りの人たちは見て見ぬフリをして通り過ぎて行きました。世の中はそんなものだと思っていたので、私は気にせずに作業を続けていました。

すると気付けば4、5才くらいの小さな男の子が、一緒に荷物を拾って持ってきてくれるのです。私はビックリしましたが、同時にすごく感動して、男の子にお礼を言った後に涙が出ました。彼の純粋な優しさが心に響きました。

(茜/女/21歳)

モドル

宝もの


私がイライラしても、置いてけぼりにしても、ひどいこと言っても、いつもいつも、私の顔を見てニコニコしてくれる。私の赤ちゃん。

たまにイライラしちゃってごめん。でもニコニコしてくれるから、嫌な気分も吹っ飛ぶよ。あなたの笑顔は、涙が出そうなくらい大好きだよ。

(たまご/女/---歳)

モドル


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