いろいろな内臓の器官は自律神経にコントロールされています。昼は交感神経が活発なので、呼吸器系や循環器系がよくはたらきます。逆に夜は副交感神経が活発となり、消化器系がよくはたらくのです。それが夜に食べたものの方が、身につきやすい理由です。
脂肪をへらすには、脂肪酸に分解するひつようがあります。それから心臓や筋肉にまで血液に運んでいってもらいます。そして運びさきで燃やされるのです。しかし運動不足などでエネルギーが不必要だと、脂肪酸は逆もどりをしてふたたび脂肪に合成されてしまいます。
食事でとった脂肪は、中性脂肪のかたちで血液中を流れます。このときに体を動かすエネルギーが必要とされていれば、筋肉にとり込まれて燃やされます。しかしもし不要で血中にダブっていれば、脂肪細胞にとり込まれて体脂肪になってしまいます。
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食べたものが胃腸から吸収されはじめると、血液中のブドウ糖がふえます。すると脳の視床下部が刺激されて、満腹中枢から食事を中止する命令が出されます。この時間がおよそ30分です。よってもし早食いであれば、指令がとどくまでに食べすぎてしまいます。
突きつめれば食べたものはすべて、化学変化というプロセスをとおして処理されています。その変化のスピードは酵素によってはやめられています。缶詰の食品は加熱して酵素をころすことで、長持ちをさせています。逆にからだの速やかな代謝には、酵素のちからを欠くことができません。
からだのなかの細胞には、自由に出入りができるわけではありません。それにはカギがついたドアがあり、キチンと外から守られています。エネルギー源であるブドウ糖も、インスリンにそのドアのカギを開けてもらいます。そしてミネラルのクロムに、ドアのスムーズな開閉を手伝ってもらいます。そんなれんけいプレーがうまくいくと、代謝が高くて太りにくいからだになります。
消費カロリー以上に食べすぎたとき、それがすぐに体脂肪になる訳ではありません。それらはまずグリコーゲンの形をとって、肝臓や筋肉にたくわえられます。そして数百グラムというその上限をこえたとき、体脂肪になりはじめるのです。
脂肪から分解された脂肪酸が血液中にあるとき、運動でそれを燃やすことで体脂肪が減っていきます。しかし間食などで絶えず炭水化物(ブドウ糖)をとり入れていると、燃やされるべき脂肪酸があたらしくやってきたグリセリンと結合して脂肪となり、脂肪細胞の中へUターンしてしまいます。その結果、体脂肪はなかなか減ってくれません。
運動などの刺激をうけると、交感神経からノルアドレナリンが分泌されます。そして脂肪細胞のなかで酵素のリパーゼと油滴がひきあわされて、脂肪が分解されます。そののち分解された脂肪酸は、細胞の外へと出されていきます。
胃腸のはたらきが弱まり、食べたものがとどこおることがあります。そんなときには食べる量を調整して、すすんで空腹感をつくります。するとモチリンというホルモンが分泌されて、腸につよい蠕動運動がおこります。からだにはみずからをクリーンにする力が、あらかじめそなわっています。
脂肪細胞の表面には穴があります。その穴にはアドレナリン受容体という名前があり、脂肪の分解と燃焼を命令するアドレナリンを受けとります。しかし日本人の3割ほどが、遺伝的にこの穴をうまくつくれません。その結果、ひとよりも太りやすい体質になっているのです。
空腹がしばらくつづいたあと、それがパッとおさまるときがあります。それはからだが食事にたよるのではなくて、脂肪をつかってエネルギーを供給しはじめたからです。生命を維持するしくみ、そしてまたやせるしくみでもあります。
脂肪を脂肪酸にぶんかいしても、血液のながれが活発でなければ、脂肪酸は脂肪細胞から外へ出られません。またたとえ血液のなかに出られても、筋肉で燃やされなければ、肝臓でふたたびコレステロールになったり、脂肪に姿をもどしたりします。最後のつめは欠かせません。
カタイ桃も時間がたつにつれて黒ずんでやわらかくなります。これは酵素のはたらきです。おなじように酵素の力をかりて、私たちはお腹のなかで消化吸収をおこなっています。缶詰の桃がそうであるように、もし酵素がはたらかなければ、私たちのお腹のなかにも食べたものがそのままのカタチで残ってしまいます。
脂肪細胞にたまっている脂肪は、脂肪酸にぶんかいされて血液のなかにだされます。そして全身の細胞へと運びこまれ、各々のミトコンドリアという器官で燃やされます。エネルギーがうまれると同時に、燃えカスの水分は尿として、二酸化炭素は吐く息として、からだの外へすてられます。
体を動かしてエネルギーを消費する際の順番は、血液中のエネルギー、筋肉中のエネルギー、そして内臓脂肪、皮下脂肪という流れです。よってダイエットの効果が目に見えるようになるには、1ヶ月程はかかります。あせらずに着実にすすみたいものです。
自律神経が正常にはたらかなければ、代謝もさがってしまいます。そしていくらきちょう面なカロリー計算をしても、200〜300キロカロリーほど損することがよくおこります。そのためにも運動をしたいです。もっともカンタンに自律神経に刺激を与えられる方法なのですから。
運動不足や皮下脂肪の増加で、インスリンの効きめがにぶります。するとよりたくさんのインスリンが分泌されます。しかしインスリンには、脂肪をためこむはたらきもあります。その結果、よりいっそう太ってしまうのです。するとますますインスリンの効きめがにぶります。このようにして太るための、無限ループができあがります。
甘いものやお米などの炭水化物を食べると、血糖値がグッとあがります。そしてしばらくするとインスリンが分泌されるので、血糖値がグッとさがります。食後に眠気を感じるのがそんな時です。血糖値が一気にへるため、脳がもうろうとするのです。
机のうえに放置したポテトチップスはなかなかくさりません。しかしバナナはすぐに黒ずみます。それはバナナには酵素がほうふだからです。すこしずつ毎日の生活に、フレッシュな野菜や果物をとりいれてください。お腹のなかに入った酵素が消化吸収の能力をたかめ、ダイエットを手だすけしてくれます。
交感神経のはたらきがにぶると、食事のときの産熱や、安静時の代謝などが下がり、からだのエネルギー消費が落ちこみます。またインスリンが分泌される濃度もたかまり、脂肪がためられやすくなります。目にみえない神経のはたらきが、これほどまでに重要です。
交感神経はアドレナリンを分泌させることで、脂肪細胞に命令をつたえます。するとそれを受けとった脂肪細胞は、たまっていた脂肪を分解して消費させるようにはたらきます。しかし遺伝的に、この命令がなかなか伝わらないひともいます。するとふつうのひとに比べて、1日に200キロカロリーほどをエネルギー的に消費できません。
筋肉のなかでの化学反応をへて、ブドウ糖はエネルギーになります。しかし疲労物質がたまると、このエネルギー化をじゃまします。それを防ぐのが、かんきつ類などにふくまれるクエン酸です。疲労物質の乳酸をぶんかいして、筋肉のなかでのエネルギー生産をたすけてくれるのです。
小腸の内側には、小さな突起がびっしりとはえています。それらが拡大すると食べたものが一気に吸収されるようになり、太りやすくなります。うれしいことに、大豆にふくまれるサポニンという成分がこの突起を小さくしてくれ、太りやすさをおさえてくれます。
脂肪をつくるのは脂肪細胞自身です。脂肪の材料となる血液中のブドウ糖は、脂肪細胞の膜のまえにまでたどりつきます。しかしそのままでは中に入れないので、インスリンにお願いをして、膜のとびらを開けてもらいます。そしてブドウ糖は中に入り、その姿を脂肪へと変えるのです。
脂肪細胞への脂肪のちくせきは、ダイナミックにおこなわれています。たべすぎてカロリーがあまれば、食後数時間で脂肪がたまりはじめます。しかしからだを動かすエネルギーが必要となれば、すぐに分解もされます。そのプラスマイナスの合計で、いまの体型が維持されています。
交感神経の末端からノルアドレナリンが分泌されると、脂肪はぶんかいし、体温はあがり、そして代謝がたかまります。その交感神経の源が脳の視床下部です。視床下部は満腹感の調節も同時におこなっています。したがってもしこの視床下部にトラブルがおこれば、代謝はさがり、大食いとなり、肥満に突きすすむことになってしまいます。
運動で燃やされるのは脂肪酸です。ノルアドレナリンなどによって、脂肪細胞のなかの脂肪は、グリセロールと脂肪酸にぶんかいされます。グリセロールは肝臓などで利用され、脂肪酸は血液にのって筋肉細胞のなかのミトコンドリアまで運ばれます。そこで水と二酸化炭素にぶんかいされ、そのときに発生するエネルギーをからだは使っているのです。
運動をすると血管が成長します。それは子供のみではなく、大人になってからもです。十分にはりめぐらされた血管は、からだのすみずみにまで酸素や栄養素をよりおおく運びます。その結果、からだの代謝が高まり、しぜんに太りにくくなっていきます。
ビタミンやミネラルなどが不足すれば、自律神経のはたらきも低下しがちになります。すると満腹感がにぶったり、体熱産生もひくくなります。見えない小さな原因のつみかさねで、太りやすい体質がつくられていきます。
からだがエネルギーをうみだすには二つの方法があります。ひとつは酸素をつかわずに糖質を燃やします。瞬間的につよい力をうみだしますが、持続性がありません。もうひとつは酸素をつかって脂肪を燃やします。長時間にわたり安定した力をうみつづけます。有酸素運動のダイエット効果がよくわかります。
運動をすると血液のながれがふえて、代謝がたかまります。また運動は毛細血管も成長させるので、そのなかにいるリパーゼの数もふえることになります。そしてこのリパーゼのはたらきが、血液中の脂肪をぶんかいすることなのです。運動はこのようにして、脂肪やコレステロールを減らしてくれます。
ひとの食欲は、脳の視床下部にある満腹中枢と空腹中枢でコントロールされています。そして血糖値などによって、食べたもの情報がよせられています。カロリーのきわめて低いもので胃壁をおしひろげても、それだけではなかなか脳をだましきれず、食欲もおさえられません。
脂肪細胞のなかには油滴というタンクがあり、そこに脂肪がためられています。これに脂肪分解酵素のリパーゼがふれると、脂肪はぶんかいされます。その命令をくだすのが、アドレナリン、ノルアドレナリン、副腎皮質ホルモンなどです。そしてこれらのホルモンを分泌させるいちばんの方法が運動なのです。
食べた炭水化物はブドウ糖にすがたを変えて、全身に運ばれます。もしエネルギーとしてあまったのなら、筋肉や肝臓にグリコーゲンとしてたくわえられます。しかしその量は炭水化物にして約300〜600グラムです。それ以上にあまれば体脂肪として、ためられてしまいます。
カラダはダイエットに抵抗して、みずからを省エネルギー化します。心拍数をひくくして全身におくる酸素の量をへらし、消費するカロリーを節約します。これをふせぐ最良の方法が、運動をすることです。心臓をトクトクとはたらかせることで、心拍数のたかくてエネルギー消費がさかんな状態をいじするのです。
小腸の一部である空腸は、うちがわが小さな突起でおおわれています。この突起が肥大していると、食べたものがいっきに吸収されます。すると血糖値が急上昇して、インスリンの過剰な分泌がおこります。その結果として脂肪がためこまれやすくなってしまうのです。
私たちは年齢とともに太りやすくなります。その対策のひとつが、さまざまなタンパク食品から9つの必須アミノ酸をバランスよくとり、効率よく筋肉をつくることです。野球ではいくら選手の数がおおくても、ピッチャーが1人だけなら最多で1チームしかつくれません。おなじように必須アミノ酸も9つが均等でなければ、うまく筋肉がつくられないのです。
リポたんぱくリパーゼは、血液のなかの中性脂肪を遊離脂肪酸にぶんかいします。そして遊離脂肪酸は脂肪細胞のなかにためこまれて皮下脂肪になってしまいます。逆にホルモン感受性リパーゼは、たまった脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールにぶんかいします。血液のなかにだされた遊離脂肪酸がエネルギーとして使われることで、脂肪はなくなります。なまえは似ていますが、正反対のはたらきをもつ酵素たちです。
インスリンのはたらきのおかげで、細胞にエネルギーが運びこまれます。しかし過剰に分泌されれば脂肪をためこんだり、脂肪を燃えにくくします。そして困ったことに、太れば太るほどインスリンの効きめはにぶります。するとよりたくさんのインスリンが分泌されて、よりいっそう太ってしまうのです。
リパーゼは脂肪をぶんかいする酵素です。そしてぶんかいされた脂肪酸が、運動をすることで燃やされます。ただリパーゼは温度が低いとなかなかはたらいてくれません。そのために有酸素運動で脂肪を燃やすには、からだが温まるていどの時間をつづけるひつようがあるのです。
食事でえたカロリーから、まず生命をいじするため、からだをうごかすために必要なぶんがとられます。それから、グリコーゲンとして肝臓や筋肉にたくわえられるぶんがとられます。それでもまだカロリーがあまっていれば、脂肪細胞に脂肪としてためられます。とてもおおまかな流れです。
リポたんぱくリパーゼという酵素がはたらいて、血液のなかの脂肪を細胞にとりこみます。それが筋肉組織であれば燃やされますが、脂肪組織であると体脂肪としてためこまれてしまいます。そして困ったことに、砂糖をとると筋肉組織へのとりこみが落ちこみ、脂肪組織へのとりこみが高まるのです。
お米などにふくまれるデンプンは、構造がおおきくて複雑な分子です。したがってブドウ糖になるには、とても多くの手間がかかります。それにくらべて、砂糖や果糖はとても構造がシンプルです。そしてすぐにブドウ糖になれるので、からだはとてもラクにとりこむことができます。甘いものが太りやすいのは、これらの理由によります。
筋肉がふえるとそのぶん発熱もおおくなって、体温があがります。するとちょうどカラダのなかの環境が、酵素のはたらきやすい状態になります。そしてその結果として、カラダの代謝がグンと向上します。これが太りにくいカラダのしくみです。
冷蔵庫のなかにくらべて、温かな部屋のなかにおかれたバナナはすぐに黒ずみます。それは酵素が活発にはたらくからです。私たちのカラダもおなじで、運動をはじめて体温があがると酵素のはたらきやすい環境になり、脂肪もよく代謝されます。運動にちょっとした継続時間が必要なのはこのためです。
効果的にやせるとは、脂肪細胞のなかにたまった脂肪を血液のなかにひき出し、そして運動をして筋肉で燃やすことです。したがってもし食後すぐの運動であれば、血液の中にすでに十分にエネルギーがあるので、たまった脂肪がなかなか出てきてくれません。そこで起床直後、または食後4、5時間たってからの有酸素運動がすすめられるのです。
ご飯はインスリンを分泌させるからコワくて食べられない、そう言うひともいます。しかしインスリンは血液中の糖分をエネルギーとして筋肉に運びこんだり、肝臓などにグリコーゲンを貯蔵するようにまず働きます。脂肪をためこもうとするのはその後です。つまりインスリンを過剰に分泌させるほど食べすぎなければ、ご飯を恐れることはないのです。
炭水化物をひかえると血糖値がさがりがちになります。するとカラダは脂肪を分解して血液中に放出することで、不足するエネルギーをおぎなおうとします。つまり脂肪がより使われやすくなるのです。食事で炭水化物の割合をひかえめにすることの利点はそこにあります。